年賀状の文例 ビジネス版|取引先・お客様に送る挨拶文と賀詞の選び方

そろそろ年賀状の準備を、と思っても、「取引先にはどの賀詞が失礼にならないのか」「毎年同じ文面でよいのか」と手が止まることがあります。

ビジネスの年賀状は、長い文章でなくてかまいません。賀詞・昨年のお礼・今年のお願い・日付の4つがそろっていれば、十分に礼を尽くせます。

この記事では、取引先やお客様に送る年賀状の文例を相手別に紹介し、賀詞の選び方と間違いやすい言葉をまとめました。今年は投函の目安日が例年と変わっていますので、その点と、絵はがきを年賀状として出すときの決まりごともあわせてお伝えします。

なお、会社やお店として年賀状をやめる場合の伝え方は年賀状じまいの文例 ビジネス版に、年賀状の代わりに年内にご挨拶する方法は年末の挨拶 例文にまとめています。

2027年用の年賀状はいつ出す?「25日まで」は変わりました

長年の習慣で「年賀状は12月25日までに」と覚えている方は多いと思います。ところが、2027年用の年賀状は日程が変わりました。日本郵便の発表によると、年賀状の引受開始は2026年12月20日(日)、元日に届けるための差し出しの目安は12月27日(日)です。

締切が延びたと喜びたいところですが、気をつけたいのは始まりのほうです。例年より準備を早く終えて12月19日以前に投函すると、年賀状は年内に届いてしまいます。元日のご挨拶が12月のうちに届くと、せっかくの年賀状が台無しです。

投函する日どう届くか対応の目安
12月19日(土)まで通常の郵便として年内に届く年賀状は投函せず手元に保管
12月20日(日)〜27日(日)元日に届く目安この期間に投函する
12月28日(月)〜1月5日ごろ元日には間に合わない松の内(1月7日)までに届くように出す
1月6日ごろ以降松の内を過ぎて届くことがある年賀状ではなく寒中見舞いに切り替える

これは日本郵便が示す目安で、地域や郵便事情によって前後することがあります。松の内を1月15日までとする地域もありますので、相手先の地域に合わせて考えてください。

会社宛ては「仕事始めに読まれる」と考える

個人のお客様は元日に年賀状を手に取ることが多い一方、会社宛ての年賀状が読まれるのは、たいてい仕事始めの日です。2027年は1月1日が金曜日にあたるため、1月4日(月)から仕事を始める会社が多いでしょう。

ですから、会社宛てで投函が少し遅れたとしても、慌てる必要はありません。仕事始めまでに届けば、元日に届いたものと一緒に読まれることが多いからです。逆に、個人のお客様の分から先に仕上げて投函すると、限られた時間を有効に使えます。

賀詞の選び方|相手によって使い分ける

賀詞(がし)とは、「謹賀新年」のような新年を祝う言葉のことです。実は賀詞には格の違いがあり、どれを使っても同じというわけではありません。

賀詞の種類例意味・印象向いている相手
文章の賀詞謹んで新春のお慶びを申し上げますもっとも丁寧。敬意がはっきり伝わる目上の方・取引先・すべての相手
4文字の賀詞謹賀新年/恭賀新年/謹賀新春「謹んで」「恭しく」と敬意を含む目上の方・取引先・すべての相手
話しかける賀詞あけましておめでとうございます親しみがあるお客様・親しい取引先
2文字の賀詞賀正/迎春/初春/新春簡潔な祝いの言葉。敬意の表現は含まない親しい相手・同僚・目下の方
1文字の賀詞寿/福/賀簡潔な祝いの言葉親しい相手・目下の方

「賀正」や「迎春」は見慣れた言葉ですが、「謹んで」の意味を含まないため、取引先や目上の方には避けるのが無難とされています。市販のデザインに入っていることが多いので、選ぶときは確認しておきましょう。

迷ったら「謹賀新年」か文章の賀詞で統一する

ビジネスの年賀状は、相手別に賀詞を変えて刷り分けるのは手間がかかります。そこでおすすめなのが、誰に出しても失礼にならない「謹賀新年」か文章の賀詞で1種類に統一する方法です。親しいお客様には、手書きのひと言で温かさを足せば十分です。

年賀状の文面の基本の型

ビジネスの年賀状は、次の順番で組み立てるとまとまります。

1. 賀詞:「謹賀新年」など
2. 昨年のお礼:「旧年中は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます」
3. 今年の抱負やお願い:「本年もより一層のお役に立てますよう努めてまいります」
4. 相手の繁栄や健康を祈る言葉:「貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」
5. 日付:「令和九年 元旦」
6. 差出人:会社名・住所・電話番号・代表者名や担当者名

差出人は毎年同じになるので、宛名面に印刷しておくと手間が減ります。差出人のデザイン作成とプリントは差出人印刷のご案内(1枚30円)でも承っています。

【例文】取引先・目上の方に送る年賀状

ここからは、そのまま使える文例を紹介します。年賀状の慣習にならい、句読点を使わず、空白と改行で区切っています。〇〇の部分は相手に合わせて書き換えてください。

取引先全般に使える基本形

謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り 誠にありがとうございました
本年も皆様のお役に立てますよう 社員一同努めてまいります
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
令和九年 元旦

もっとも丁寧にしたいとき(目上の方・大切な取引先)

謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど 何卒よろしくお願い申し上げます
皆様のご健勝と貴社のご隆盛を心よりお祈り申し上げます
令和九年 元旦

付き合いの長い取引先へ

謹賀新年
昨年も大変お世話になり ありがとうございました
〇〇様には無理なお願いにも快くお応えいただき 心より感謝いたしております
本年もお力添えをいただけますよう よろしくお願い申し上げます
皆様にとりまして実り多き一年となりますようお祈り申し上げます
令和九年 元旦

昨年取引が始まったばかりの相手へ

謹賀新年
昨年は初めてのお取引の機会をいただき 誠にありがとうございました
ご期待に沿えますよう 本年も精一杯取り組んでまいります
今後とも末永いお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます
令和九年 元旦

担当者個人の名前で出すとき

謹んで新年のご祝詞を申し上げます
旧年中は〇〇様に大変お世話になり 深く感謝申し上げます
本年もお役に立てますよう より一層励んでまいります
〇〇様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます
令和九年 元旦

【例文】お客様に送る年賀状

お店や事務所からお客様へ送る年賀状は、堅くしすぎないほうが読んでもらえます。「あけましておめでとうございます」で始めても失礼にはあたりません。

お店の常連のお客様へ

あけましておめでとうございます
昨年もご来店いただき 本当にありがとうございました
〇〇様の笑顔にお会いできる日を スタッフ一同楽しみにしております
本年もどうぞよろしくお願いいたします
令和九年 元旦

美容室・サロンのお客様へ

あけましておめでとうございます
昨年は大切な時間をお任せいただき ありがとうございました
新しい一年が〇〇様にとって すてきな年になりますように
またお会いできる日を楽しみにしております
令和九年 元旦

工務店・リフォーム会社から施工後のお客様へ

謹賀新年
旧年中は格別のお引き立てを賜り 誠にありがとうございました
その後のお住まいの具合はいかがでしょうか
気になるところがございましたら どうぞお気軽にお声がけください
ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
令和九年 元旦

保険・不動産など担当者がお客様に出すとき

謹賀新年
昨年も大変お世話になり ありがとうございました
本年も〇〇様とご家族の皆様の安心のお役に立てますよう努めてまいります
ご相談ごとがございましたら いつでもお声がけください
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
令和九年 元旦

【例文】近況を伝える・お返事として出す年賀状

年賀状には、もう一つ役割があります。年に一度、確実に目を通してもらえる近況のお知らせになることです。

移転・新体制など変化を一行添えるとき

謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます
弊社は昨年十月に下記へ移転いたしました
新たな環境のもと より一層のお役に立てるよう努めてまいります
本年もよろしくお願い申し上げます
令和九年 元旦

いただいた年賀状へのお返事(1月7日までに届くとき)

謹賀新年
ご丁寧なお年賀状をいただき 誠にありがとうございました
旧年中は大変お世話になり 心より御礼申し上げます
本年もご指導のほど よろしくお願い申し上げます
令和九年 一月

お返事のときは、「ご挨拶が遅れ」などの言い訳を長く書く必要はありません。年賀状のお礼をひと言添えれば十分です。日付は、元旦に届かないので「元旦」ではなく「一月」としておくと自然です。

松の内を過ぎてしまったら、ビジネスで使える寒中見舞いの例文を参考に、寒中見舞いとしてお返事を出します。

意外と知られていない、年賀状で間違いやすい言葉

文例を自作するときに気をつけたいのが、年賀状ならではの言葉の決まりです。普段の手紙では問題のない言い方が、年賀状では避けられるものがあります。

つい書いてしまう表現どこが気になるか書き換え
去年はお世話になりました「去」の字が「去る」を連想させる昨年は/旧年中は
謹賀新年 あけましておめでとうございます同じ意味の賀詞が重なる(二重賀詞)どちらか一方だけにする
新年あけましておめでとうございます「新年」と「あける」が重複していると受け取られることがあるあけましておめでとうございます
一月一日 元旦「元旦」はそれだけで1月1日を指す令和九年 元旦
昨年は売上が落ち込みましたが忌み言葉ではないが、新年に暗い話は避けたい明るい話題や決意に置き換える

ほかにも、新年の挨拶では「去る」「失う」「絶える」「切れる」「倒れる」「破れる」「衰える」などの言葉を避ける習慣があります。年賀状の文面を書いたら、一度読み返して確認しましょう。

句読点を付けないのは、なぜ?

年賀状では、句読点を付けないのが昔からの慣習とされています。理由はいくつかの説がありますが、「お祝いごとに区切りをつけない」という考え方がよく紹介されています。

もっとも、句読点があるからといって、ただちに失礼というわけではありません。現代ではお客様向けの年賀状に句読点を使っている例もあります。ただ、目上の方や取引先に送るなら、付けないでおくのがいちばん無難です。この記事の文例が空白と改行で区切ってあるのはそのためです。

喪中の相手には出さない

相手から喪中のお知らせをいただいたときは、年賀状は控えます。お客様や取引先への対応は喪中はがきの返事の出し方と文例にまとめています。

プロの視点:絵はがきで年賀状を出すなら「年賀」の赤字を忘れない

印刷された年賀状が多い中で、季節の絵はがきを使った年賀状はよく目に留まります。ただ、絵はがきで出すときには、年賀はがきにはない決まりごとがあります。

宛名面の見やすいところ(切手の下や、郵便番号の近く)に、赤い字で「年賀」と記入してください。この記入がないと、通常の郵便物として扱われ、12月中に投函すれば年内に配達されてしまいます。

印刷の手配をしていて見落としがちなポイントです。枚数が多いときは、赤いペンで1枚ずつ書くより、「年賀」のゴム印を朱肉で押すと作業が早くなります。

切手は85円で、年賀切手を選ぶと新年らしい印象になります。郵便局で購入できますが、販売期間(2026年11月2日から2027年1月15日まで)があるので、早めに用意しておきましょう。

費用のことは正直にお伝えします

費用だけで比べるなら、無地の年賀はがきは1枚85円で切手代込みですから、年賀はがきのほうが安く済みます。絵はがきの場合は、はがき代と85円の切手代の両方がかかります。

それでも絵はがきを選ぶ方がいるのは、「いつもの年賀状とは違う」と目を留めてもらえるからです。とくに次のような場合は検討する価値があります。

  • 大切な取引先や長いお付き合いのお客様など、枚数を絞って丁寧に送りたい
  • 毎年同じ柄で「この会社らしさ」を覚えてもらいたい
  • 冬の柄を年賀状と寒中見舞いの両方に使い回したい

文面はひな形にして翌年へ残す

もう一つ、続けている会社ほど実践しているのが、年賀状の文面をひな形として残しておくことです。賀詞と昨年のお礼の部分はほとんど毎年同じなので、そこに「今年の話題」を一行足すだけで済みます。

翌年は、その一行を考えるだけで文面が完成します。また、年賀状の発送リストは、1年を通したお便りの土台としても使えます。手間をかけた年賀状ほど、一度きりにせず翌年につなげていきましょう。

ビジネス年賀状におすすめの柄と選び方

絵はがきで年賀状を出すなら、干支にこだわらず、新年らしい清々しさのある冬の柄が向いています。干支の柄と違い、年が変わっても使えるのも利点です。

  • 落ち着いた冬の景色なら:樹氷と雪景色は、取引先にも使いやすい静かな柄です。ダイアモンドダストと樹氷も、新春の澄んだ空気を感じさせます
  • 花で新春らしさを出すなら:スイセンの咲く丘は、冬から早春にかけての柄で、年明けに届くはがきにもよく合います
  • 親しいお客様には:フライングペンギンのような動物の柄も、お店からの年賀状なら話題になります
  • 季節を問わず感謝を伝えるなら:「感謝」の文字をあしらった感謝・彩むすび書は、昨年のお礼を伝える年賀状に向いています

はがきDoのポストカードは通常はがきサイズで、紙はマットコート220kgです。ご注文から2営業日以内に発送しますが、年賀状は投函前に文面の印刷や宛名書きの時間が必要ですので、投函開始の12月20日から逆算して早めに用意しておくと安心です。

同じ柄100枚単位の販売で、100枚3,960円(1枚39.6円)、300枚8,250円(1枚27.5円)、500枚10,450円(1枚20.9円)と、まとめるほど1枚あたりの単価が下がります。違う柄を組み合わせても合計枚数で単価が決まりますので、年賀状用と寒中見舞い用をまとめて揃えることもできます。詳しくはまとめ買いの料金をご覧ください。

年賀状におすすめの柄

新年のご挨拶には、清々しい冬景色や、感謝の言葉をあしらった柄が向いています。

冬のポストカードを見る

よくある質問

ビジネスの年賀状は「賀正」でも失礼になりませんか?
「賀正」や「迎春」などの2文字の賀詞は、敬意を表す言葉を含まないため、取引先や目上の方には避けるのが無難とされています。「謹賀新年」「恭賀新年」などの4文字の賀詞か、「謹んで新春のお慶びを申し上げます」のような文章の賀詞を選ぶと安心です。
2027年用の年賀状はいつまでに出せば元日に届きますか?
日本郵便は、元日に届けるための差し出しの目安を2026年12月27日(日)までとしています。年賀状の引受開始は12月20日(日)で、それより前に投函すると年内に届いてしまいますので、20日から27日の間に投函しましょう。地域や郵便事情によって前後することがあります。
絵はがきや私製はがきでも年賀状として出せますか?
出せます。85円の切手を貼り、宛名面の見やすいところに赤い字で「年賀」と記入してください。記入がないと通常の郵便物として扱われ、元日に届けることができません。
年賀状の文面は印刷だけでも失礼になりませんか?
失礼にはあたりませんが、印刷だけだと定型的な印象になりやすいものです。余白に手書きのひと言を添えると、受け取った方の印象に残りやすくなります。枚数が多いときは、大切なお取引先やお客様の分から書き添えるとよいでしょう。
松の内を過ぎてから年賀状が届いた場合、お返事はどうすればよいですか?
松の内(一般に1月7日まで)を過ぎたら、年賀状ではなく寒中見舞いとしてお返事を出します。「ご丁寧なお年賀状をいただき、ありがとうございました」とお礼を添えると自然です。寒中見舞いは立春の前日までに届くように出しましょう。

お礼状におすすめの柄

「お礼状」の柄をすべて見る

手書きはがきの定期投函代行

送り先リストをご用意いただくだけで、柄選び・メッセージ・宛名の手書き・投函まで代行します。書く時間がない方に。

サービス内容と料金を見る

ブログ一覧へ戻る