年賀状じまいの文例 ビジネス版|お客様・取引先に失礼なく伝える書き方と送る時期

「毎年の年賀状、そろそろやめたいけれど、お客様や取引先に失礼にならないだろうか」。年末が近づくと、こうしたご相談をいただくことが増えてきます。

人手や経費の見直し、デジタル化、郵便料金の値上がりなどをきっかけに、会社やお店として年賀状をやめる「年賀状じまい」を考えるところは年々増えています。ただ、ビジネスの年賀状は個人のものと違い、やめ方を間違えると「取引を縮小するのかな」「何かあったのかな」と受け取られてしまうこともあります。

この記事では、ビジネスで年賀状じまいを伝える3つの方法と送る時期を比較したうえで、お客様・取引先・業種別にそのまま使える文例をまとめました。

あわせて、はがきでお客様とのお付き合いを続けてきた専門店として、「やめた後にどうつながりを保つか」という、年賀状じまいでいちばん大切なポイントもご紹介します。

年賀状じまいとは? ビジネスでやめる会社が増えている理由

年賀状じまいとは、これまで年賀状をやり取りしてきた相手に、「来年からは年賀状によるご挨拶を控えます」と伝えて、年賀状を終えることです。もともとは高齢の方が「終活」の一つとして行うものでしたが、最近は会社やお店が行うケースも珍しくなくなりました。

ビジネスで年賀状じまいを考える理由としては、次のようなものが多いようです。

  • 年末の繁忙期に、宛名の管理や印刷・投函の手間が大きい
  • はがきの郵便料金が85円になり(2024年10月から)、枚数が多いと負担が重い
  • 取引先の多くが年賀状をやめ、届く枚数自体が減っている
  • メールやSNSで日常的に連絡を取り合っており、年始の挨拶もそちらで済む
  • 虚礼廃止の方針を、社内外に示したい

日本郵便が発表した2027年用年賀はがきの当初発行枚数は約5億5,600万枚で、前年より約26%減り、16年連続の減少となっています。年賀状をやめること自体は、もう珍しいことではありません。

ただし、ビジネスの年賀状は「1年に1回、会社の名前を思い出してもらう機会」でもあります。年賀状じまいは、ただやめるのではなく、ご挨拶の形を変えると考えると、失礼にならず、つながりも途切れません。

年賀状じまいを伝える3つの方法と比較

ビジネスで年賀状じまいを伝える方法は、大きく分けて次の3つです。

①最後の年賀状で伝える②寒中見舞いで伝える③季節のはがきへ切り替える
送る時期年賀状として12月中に投函(元日に届く)松の内明け(1月8日頃)〜立春の前日(2月3日頃)11月〜12月に「来年からのご挨拶」を案内し、以降は別の季節に送る
伝わり方新年のお祝いと一緒に伝えるので、明るく区切りがつく落ち着いた時期に届き、年賀状を出しそびれた相手にも使える「やめる」より「形を変える」印象。関係が続くことが伝わる
向いている相手毎年やり取りしている取引先・お客様全般今年はすでに年賀状を出さなかった、喪中だった、年末に決めた今後もお付き合いを大切にしたいお客様・取引先
注意点年賀状のお祝いの文面と、やめるお知らせのバランスお祝いの言葉は使わない。年賀状への返礼を兼ねることが多い切り替えた季節のはがきを、実際に毎年続けること

いちばん一般的なのは①の「最後の年賀状で伝える」方法です。新年のご挨拶に添えて伝えるので、相手も受け取りやすく、自然に区切りがつきます。

②の寒中見舞いは、年末までに準備が間に合わなかった場合や、「今年はもう出していない」という場合に向いています。いただいた年賀状へのお礼を兼ねて、来年からのことを伝えます。

③は、年賀状の代わりに、クリスマスカードや暑中見舞いなど、別の季節のはがきでご挨拶を続ける方法です。お客様とのつながりを大切にするお店や営業の方には、もっともおすすめしたい形です。

年賀状じまいはいつ送る? 2027年のスケジュール

年賀状じまいを伝えるタイミングは、選んだ方法によって変わります。2027年(令和9年)の年賀状に関する日程は次のとおりです。

時期できること
11月2日(月)〜2027年用年賀はがきの販売開始(無地は1枚85円)
11月〜12月上旬③の場合、季節のはがき(クリスマスカードなど)への切り替えを案内する
12月20日(日)〜年賀状の引受開始
12月27日(日)まで元日に届けるための差出日の目安(2027年用から25日→27日に変更)
1月7日頃まで(松の内)届いた年賀状への返礼は、年賀状として出せる
1月8日頃〜2月3日②の寒中見舞いで伝える。年賀状をいただいた方への返礼も兼ねる

①の最後の年賀状で伝える場合は、通常の年賀状と同じく12月20日以降に投函し、元日に届くようにします。元日配達の差出目安が、例年の25日から27日に繰り下げられていますが、年末は何かと慌ただしいので、早めに準備しておくと安心です。

②の寒中見舞いは、松の内が明けてから立春の前日までに届くように出します。松の内は一般に1月7日までですが、関西などでは1月15日までとする地域もあるので、相手の地域によっては1月15日以降に届くようにすると丁寧です。

③の季節のはがきへ切り替える場合は、年賀状の準備に入る前、11月〜12月上旬にお知らせするのが理想です。ただ、必ずしも案内状を別に出す必要はなく、その年のクリスマスカードの中で「来年からは、この季節にご挨拶をお送りします」と伝えるだけでも十分です。

年賀状じまいの書き方|入れたい5つの要素

ビジネスの年賀状じまいは、次の5つの要素で組み立てると、失礼のない文面になります。

1. 新年のご挨拶(寒中見舞いの場合は「寒中お見舞い申し上げます」)
2. これまでのお付き合いへのお礼
3. 年賀状によるご挨拶を控えるお知らせ
4. やめる理由(簡潔に。ビジネスでは「社内の方針」「業務の見直し」程度でよい)
5. 今後も変わらないお付き合いのお願いと、これからの連絡方法

書くときに気をつけたいのは、次の点です。

  • 「年賀状じまい」という言葉は文面に書かない。くだけた言い方なので、「年始のご挨拶状を控えさせていただきます」などに言い換える
  • 「今後のお付き合いは変わらない」ことを必ず書く。これがないと、取引の縮小と受け取られることがある
  • 相手から年賀状が届くことは止められないので、「いただいた場合のお返し」についてふれておくと親切
  • 理由は簡潔に。「経費削減のため」と書くと、相手によっては気を悪くすることがあるので、「業務見直しの一環として」「環境への配慮から」など、角の立たない表現にする
  • 印刷の文面だけで終わらせず、主要な相手には手書きの一言を添える

特に最後の一言は大切です。印刷だけの年賀状じまいは、どうしても事務的な印象になります。「長い間ありがとうございました」「今後ともよろしくお願いします」の一行が手書きで入るだけで、受け取った方の印象はまったく違います。

【文例】最後の年賀状で伝える場合

ここからは、そのまま使える文例です。社名や相手のお名前を差し替えてお使いください。

取引先へ(会社の方針として伝える)

謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のお引き立てを賜り 厚く御礼申し上げます
さて 弊社では業務見直しの一環として 本年をもちまして年始のご挨拶状を控えさせていただくことといたしました
誠に勝手ではございますが 何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます
今後とも変わらぬご愛顧のほど よろしくお願い申し上げます

取引先へ(メールでのご挨拶に切り替える)

謹んで新年のご挨拶を申し上げます
昨年中は大変お世話になり 誠にありがとうございました
弊社では 本年より年始のご挨拶を メールにて差し上げることといたしました
年賀状でのご挨拶は今回が最後となりますが これからも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

個人のお客様へ(お店から)

新年あけましておめでとうございます
旧年中はご来店いただき 本当にありがとうございました
当店では 来年より年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました
その代わりに 季節の折々のお便りで 近況をお届けしてまいります
本年も皆様のお越しを スタッフ一同心よりお待ちしております

個人事業主・士業の方から顧問先へ

謹賀新年
旧年中はひとかたならぬお世話になり 心より御礼申し上げます
私事で恐縮ですが 本年をもちまして年賀状によるご挨拶を失礼させていただくことにいたしました
皆様とのご縁は何より大切にしてまいりますので 今後とも変わらずご相談いただけましたら幸いです
本年も誠心誠意努めてまいります

社員から取引先の担当者へ(会社の方針を受けて)

新春のお慶びを申し上げます
昨年は○○の件で大変お世話になり ありがとうございました
弊社の方針により 本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただくこととなりました
○○様には引き続きお力添えをいただくことも多いかと存じますが 変わらずよろしくお願いいたします

【文例】寒中見舞いで伝える場合

年賀状をいただいた方への返礼を兼ねて、寒中見舞いで伝える文例です。お祝いの言葉は使わず、「寒中お見舞い申し上げます」から始めます。

年賀状をいただいた取引先へ

寒中お見舞い申し上げます
早々にご丁寧な年賀状をいただき 誠にありがとうございました
弊社では昨年より 年始のご挨拶状を控えさせていただいております
本来であれば事前にお知らせすべきところ ご連絡が行き届かず失礼いたしました
寒さ厳しき折 皆様のご健勝と貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

年賀状をいただいたお客様へ(お店から)

寒中お見舞い申し上げます
素敵な年賀状をありがとうございました
当店では本年より 年賀状に代えて 季節ごとのお便りでご挨拶をさせていただくことにいたしました
次は春のお便りで 新しいメニューのことなどをお知らせできればと思っております
寒い日が続きますので どうぞお体を大切になさってください

今年は出さず、来年からの方針を伝える

寒中お見舞い申し上げます
皆様にはお健やかに新年をお迎えのことと存じます
弊社ではこのたび 年始のご挨拶状を控えさせていただくことといたしました
今後は 年末のご挨拶とあわせて 近況をご報告させていただきます
引き続き変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

寒中見舞いそのものの書き方や時期は、ビジネスで使える寒中見舞いの例文で詳しくまとめています。

【文例】季節のはがきへの切り替えを伝える場合

年賀状をやめる代わりに、別の季節のはがきでご挨拶を続ける場合の文例です。「やめます」ではなく「こちらに替えます」と伝えるので、受け取る側も前向きに受け止めてくれます。

クリスマスカードに切り替える(お店から)

いつも○○をご利用いただき ありがとうございます
今年から 年末のご挨拶はクリスマスカードでお届けすることにいたしました
年賀状でのご挨拶は控えさせていただきますが 一年の感謝の気持ちを込めて 少し早めにお便りいたします
皆様にとって 温かいクリスマスと良い新年になりますように

暑中見舞いに切り替える(取引先へ)

暑中お見舞い申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り 厚く御礼申し上げます
弊社では本年より 年始のご挨拶状に代えて 夏のご挨拶をお送りすることといたしました
年末年始のお忙しい時期を避け 季節の便りとしてお届けできればと考えております
暑さ厳しき折 皆様のご健康をお祈り申し上げます

切り替えた季節のはがきの文例は、ビジネスで送るクリスマスカード 例文集や暑中見舞い・残暑見舞いの例文もあわせてご覧ください。

プロの視点|年賀状じまいで「やめてはいけない」もの

ここからは、はがきでお客様とのお付き合いを続けてきた立場から、年賀状じまいを考えている方に、ぜひお伝えしたいことです。

やめるのは「年賀状」で、「ご挨拶」ではない

年賀状じまいで失敗しやすいのは、年賀状と一緒に、お客様へのご挨拶そのものがなくなってしまうことです。

お客様が離れていく理由の多くは、不満ではなく「忘れてしまうこと」だと言われます。1年に1回届いていた年賀状がなくなると、会社やお店の名前を目にする機会が1回減ります。それが何年も続くと、気がつけば「そういえば、あのお店どうしているかな」という存在になってしまいます。詳しくは人は「満足したから離れる」のではなく、「忘れて離れる」でもお話ししています。

だからこそ、年賀状をやめるなら、その代わりのご挨拶を一つ決めておくことをおすすめします。

意外と知られていない「年賀状は埋もれやすい」という事実

実は、ビジネスのご挨拶としてみると、年賀状はもっとも埋もれやすいはがきでもあります。お正月には、一度に何十枚もの年賀状が届きます。その中の1枚として、印刷だけの会社の年賀状が記憶に残ることは、あまり多くありません。

一方、クリスマスカードや暑中見舞い、季節の変わり目のはがきは、届く数がずっと少ない時期に届きます。同じはがき1枚でも、ほかのお便りに埋もれず、手に取ってもらいやすいのです。

年賀状じまいは、ご挨拶の時期を「みんなが出す時期」から「自分だけが届く時期」に移す、良いきっかけにもなります。年賀状とクリスマスカードの違いについては、クリスマスカードが年賀状に勝る理由でもくわしくご紹介しています。

切り替え先の選び方

年賀状の代わりにどの季節を選ぶかは、業種や相手によって変わります。

切り替え先送る時期向いている業種・相手
クリスマスカード12月上旬〜中旬美容室・サロン、飲食店、物販など個人のお客様が多いお店
寒中見舞い1月8日頃〜2月3日年明けに落ち着いてご挨拶したい取引先、士業
暑中見舞い・残暑見舞い7月〜8月取引先・法人のお客様全般。お中元の時期と重なり自然
お誕生日のはがきお客様ごとの誕生月美容・歯科・保険など、お客様一人ひとりとのお付き合いが長い業種
年4回の季節のはがき春夏秋冬工務店・リフォーム、保険・不動産など、長期のフォローが大切な業種

年4回の季節のご挨拶にそのまま使える文面は、年4回の季節のご挨拶はがき用・文章テンプレート集にまとめています。業種ごとの使い方は、業種別ガイドもご覧ください。

年賀状じまい後の準備と、はがきの選び方

年賀状じまいを伝えたあとも、いくつか準備しておくことがあります。

  • 顧客名簿・取引先リストに記録する:年賀状じまいを伝えた相手と、伝えた方法(年賀状・寒中見舞い・メール)を記録しておく。翌年、うっかり年賀状を出してしまうことを防げます
  • いただいた年賀状への返礼方法を決めておく:年賀状じまい後も、年賀状をくださる方はいらっしゃいます。松の内明けの寒中見舞いでお礼を伝える、と決めておくと迷いません
  • 社内で方針を共有する:会社としてやめる場合、社員個人が出すかどうかの扱いも決めておく
  • 切り替え先のはがきを先に用意しておく:クリスマスカードなら11月中に準備すると、余裕を持って送れます

最後の年賀状や寒中見舞いで伝える場合も、季節のはがきに切り替える場合も、文面だけでなく絵柄で気持ちを伝えられるのがはがきの良いところです。寒中見舞いで伝えるなら、静かな冬景色の樹氷と雪景色や、冬に咲くスイセンの咲く丘が落ち着いた印象で使いやすい柄です。クリスマスカードに切り替えるなら、上品なクリスマス・シック雪だるまは法人のお客様にも送りやすいデザインです。

はがきDoのポストカードは同じ柄100枚単位でのご注文で、違う柄を組み合わせても合計枚数で単価が決まります(100枚3,960円、300枚なら1枚27.5円)。寒中見舞いとクリスマスカードを両方そろえる場合は、まとめ買いの料金もご確認ください。宛名面に社名や住所を入れたい場合は、差出人デザインの作成・プリント代行も承っています。

年賀状じまいの寒中見舞い・冬のご挨拶におすすめの柄

年賀状じまいを伝える寒中見舞いや、年賀状に代わる冬のご挨拶には、季節を感じられる冬の風景や、上品なクリスマスの柄がおすすめです。

冬のポストカードを見る

よくある質問

ビジネスで年賀状じまいをするのは失礼ですか?
失礼にはあたりません。年賀状をやめる会社やお店は年々増えています。大切なのは、これまでのお礼と、今後もお付き合いが変わらないことをきちんと伝えることです。主要な相手には、手書きの一言を添えるとより丁寧です。
年賀状じまいはいつ伝えればよいですか?
最後の年賀状で伝えるのが一般的で、2027年用は12月20日から引き受けが始まり、元日に届けるには12月27日までの投函が目安です。年末に間に合わなかった場合は、松の内明け(1月8日頃)から立春の前日までに寒中見舞いで伝えます。
年賀状じまいの理由は書いたほうがよいですか?
簡潔に書くと相手が納得しやすくなります。ビジネスでは「業務見直しの一環として」「社内の方針により」程度で十分です。「経費削減のため」と書くと受け取り方によっては角が立つので、やわらかい表現を選びましょう。
年賀状じまいをした後に年賀状が届いたらどうすればよいですか?
松の内が明けてから、寒中見舞いでお礼を伝えるのがおすすめです。あらためて年始のご挨拶を控えていることにふれ、今後もよろしくお願いする一言を添えれば失礼になりません。
年賀状をやめた後、お客様とのつながりはどう保てばよいですか?
クリスマスカードや暑中見舞い、お誕生日のはがきなど、別の季節のご挨拶に切り替える方法があります。届く数が少ない時期のはがきは埋もれにくく、年賀状よりも印象に残りやすいという良さもあります。

クリスマスカードにおすすめの柄

「クリスマス」の柄をすべて見る

手書きはがきの定期投函代行

送り先リストをご用意いただくだけで、柄選び・メッセージ・宛名の手書き・投函まで代行します。書く時間がない方に。

サービス内容と料金を見る

ブログ一覧へ戻る