異動の挨拶はがき 例文|お客様・取引先への書き方と出す時期(転勤・担当交代)

異動や転勤が決まると、引き継ぎや引っ越しの準備で毎日があっという間に過ぎていきます。それでも、お世話になったお客様や取引先へのご挨拶だけは、きちんとしておきたいものです。

異動のご挨拶はメールで済ませる人が増えましたが、だからこそはがきで届く異動挨拶は、相手の記憶に残ります。この記事では、異動・転勤の挨拶はがきを出す時期、そのまま使える例文、後任者の紹介の仕方、手書きで添える一言までをまとめました。前任者として送る場合と、後任者として送る場合の両方を紹介します。

異動の挨拶はがきはいつ出す? 時期の目安

異動の挨拶は、着任してから1〜2週間以内に届くように出すのが一般的です。4月1日付の異動なら4月中旬まで、10月1日付なら10月中旬までが目安です。

タイミング向いているケースポイント
異動前(内示後〜異動日)直接会えないお客様、長くお付き合いのあった方内示が公表されてから。社内発表前に出すのは避ける
着任後1〜2週間以内取引先全般、年賀状を出している方新しい連絡先を正確に書ける。もっとも一般的
着任後1か月以内引っ越しを伴う転勤で落ち着くのに時間がかかる場合1か月を過ぎると「今さら」の印象になりやすい

注意したいのは、内示の段階ではまだ社外に出さないことです。人事は正式発表まで変更になることがあります。社内で公表されてから、あるいは異動日以降に届くように準備しましょう。

メールとはがき、どちらで送る?

日々やりとりのある担当者には、まずメールや電話で異動を伝え、引き継ぎに支障が出ないようにします。そのうえで、お世話になった方には改めてはがきでご挨拶する、という二段構えがいちばん丁寧です。

メールは業務連絡として読まれて流れていきますが、はがきは机の上に残ります。「わざわざ書いてくれた」という印象は、異動先でのお付き合いや、いつかまた仕事で関わるときに効いてきます。

異動の挨拶はがきの基本の構成

異動の挨拶状は、次の順番で書くと失礼がなく、読みやすくなります。

  • 頭語・時候の挨拶(拝啓 錦秋の候、など。親しい相手なら省いてもよい)
  • 異動の報告(いつ付で、どこからどこへ異動したか)
  • 在任中のお礼(お世話になった感謝)
  • 新任地での抱負(短く一文で)
  • 後任者の紹介(前任者として出す場合)
  • 今後のお願いと結び(今後ともよろしく、ご健勝を祈る言葉)
  • 日付・新しい所属と連絡先

はがきは書けるスペースが限られています。印刷する文面は定型の内容にとどめ、余白に手書きで一言添えるのがおすすめです。手書きの一言が、印刷の挨拶状を「自分宛ての手紙」に変えてくれます。

そのまま使える例文【前任者から・取引先へ】

基本の例文(取引先へ・かしこまった形)

拝啓 錦秋の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて 私こと
このたび十月一日付をもちまして 大阪支店営業部から本社営業企画部へ異動いたしました
大阪支店在任中は格別のご厚情を賜り 心より御礼申し上げます
新任地におきましても 微力ながら職務に精励いたす所存でございます
なお 後任には○○○○が着任いたしましたので 私同様お引き立てのほどお願い申し上げます
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
敬具

かしこまった挨拶状では、句読点を使わないのが伝統的な書き方です(「区切りをつけない」「滞りなく続く」という意味が込められています)。ただし、はがきの手書き部分や親しい相手への挨拶では、句読点を使っても問題ありません。

少しやわらかい例文(長くお付き合いのあった取引先へ)

○○様
いつも大変お世話になっております。
このたび10月1日付で、本社営業企画部へ異動することになりました。
3年間、○○様には本当に多くのことを教えていただきました。
後任の○○は私の信頼する後輩です。変わらずお付き合いいただけましたら幸いです。
本当にありがとうございました。

転勤で遠方へ移る場合

○○様
このたび、福岡支店への転勤を命じられ、10月から新しい土地で勤務することになりました。
名古屋での4年間、○○様には公私にわたり温かくしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
福岡へお越しの際は、ぜひお声がけください。
○○様のますますのご活躍をお祈りしております。

部署異動で担当を外れる場合(会社は同じ)

○○様
平素より格別のお引き立てをいただき、ありがとうございます。
このたびの人事異動により、10月1日付で総務部へ異動となりました。
担当としてご一緒できなくなるのは寂しいのですが、社内にはおりますので、何かございましたらいつでもご連絡ください。
今後は○○が担当させていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。

そのまま使える例文【前任者から・お客様へ】

個人のお客様やお店の常連様には、かしこまりすぎない文面のほうが気持ちが伝わります。

営業担当者からお客様へ

○○様
いつもありがとうございます。担当の○○です。
このたび、10月1日付で別の支店へ異動することになりました。
○○様のお宅のご契約から今日まで、担当させていただけたことを心から感謝しております。
後任の○○にしっかり引き継ぎましたので、どうぞご安心ください。
ご家族の皆さまのご健康をお祈りしております。

お店のスタッフから常連のお客様へ

○○様
いつもご来店いただき、ありがとうございます。
私○○は、10月から○○店で勤務することになりました。
○○様とお話しする時間が、毎回とても楽しみでした。
お近くにお越しの際は、ぜひ新しいお店にもお立ち寄りください。

お店のスタッフが異動するときの挨拶は、お客様が新しい店舗に足を運ぶきっかけにもなります。「担当者について行く」お客様は少なくありません。美容室やサロンでの活用は「美容室・サロンの営業はがき活用法」でも紹介しています。

そのまま使える例文【後任者から】

異動の挨拶は、出ていく人だけのものではありません。後任者からの着任挨拶を、前任者の挨拶と同じ時期に届けると、担当交代がスムーズに進みます。

後任者から取引先へ

拝啓 錦秋の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて このたび十月一日付をもちまして 前任○○の後任として大阪支店営業部に着任いたしました
もとより微力ではございますが 前任者同様お引き立てを賜りますよう よろしくお願い申し上げます
近日中に改めてご挨拶に伺いたく存じます
敬具

後任者からお客様へ(やわらかい形)

○○様
はじめまして。このたび○○の後任として、担当させていただくことになりました○○と申します。
○○から、○○様にはいつも温かくしていただいていると聞いております。
近いうちにご挨拶に伺います。どうぞよろしくお願いいたします。

「前任者から聞いています」という一文は、担当が替わるお客様の不安をやわらげてくれます。前任者から聞いた具体的なこと(好きなもの、以前の相談ごとなど)を一つ入れられると、さらに安心していただけます。

意外と知られていない「後任紹介」のコツ

異動の挨拶で、実はいちばん大切なのは後任者の紹介です。担当が替わるとき、お客様がいちばん気にしているのは「次の人はちゃんとやってくれるのか」だからです。

営業の世界では、担当交代をきっかけにお客様が離れてしまうことがよくあります。原因の多くは、サービスの質ではなく「なんとなく疎遠になった」こと。人は満足したから離れるのではなく、忘れて離れるのです。

そこでおすすめしたいのが、前任者と後任者の挨拶はがきを同じ週に届ける方法です。

  • 前任者のはがき:お礼と「後任の○○は信頼できる人です」という推薦
  • 後任者のはがき:着任の挨拶と「前任の○○から引き継いでいます」という安心感

前任者が後任者を「推薦」し、後任者が前任者を「立てる」。この2枚がそろうと、お客様は担当交代を「引き継ぎがきちんとしている会社だ」と前向きに受け止めやすくなります。担当交代で離れていくお客様を減らすための、手間のかからない方法です。

もう一つのコツは、前任者のはがきに後任者が一言手書きで書き添えることです。「後任の○○です。よろしくお願いいたします」と、一行でかまいません。1枚のはがきに2人の手書きがあるだけで、引き継ぎがきちんと行われていることが伝わります。

手書きで添える一言の例

印刷の文面に加えて、余白に手書きで一言添えましょう。長く書く必要はありません。手書きのメッセージは30文字ほどで十分に気持ちが伝わります。

  • 「○○の件では大変お世話になりました」
  • 「最後にご挨拶に伺えず申し訳ありません」
  • 「○○様とのお仕事が一番の思い出です」
  • 「新しい部署でも○○様に教わったことを活かします」
  • 「またどこかでご一緒できる日を楽しみにしています」
  • 「お近くにお越しの際はぜひご連絡ください」

ポイントは、その人とのことを一つだけ具体的に書くことです。「ありがとうございました」だけだと誰にでも言える言葉になりますが、「○○の件では」と一言あるだけで、「覚えていてくれた」という気持ちが伝わります。

異動の挨拶はがきを出すときの注意点

送る相手のリストは早めに作る

異動が決まったら、まず名刺と年賀状のリストから送る相手を洗い出します。直接の取引先だけでなく、以前お世話になった方、紹介してくださった方も忘れないようにしましょう。引き継ぎで慌ただしくなる前に、リスト作りだけは先に済ませておくのがコツです。

異動の理由や社内の事情は書かない

「希望していなかった」「急な辞令で」など、異動の事情や感想は書きません。前向きな言葉だけで構成するのがマナーです。昇進を伴う異動でも、「昇進しました」と自分から書くのは控え、「○○部長を拝命いたしました」のように事実だけを伝えます。

新しい連絡先は正確に

所属・住所・電話番号・メールアドレスは、印刷前に必ず確認します。はがきの差出人欄に新しい連絡先が入っていれば、受け取った方がそのまま住所録を更新できます。差出人欄のレイアウトに迷ったら、はがきDoの宛名面のデザイン作成&プリントサービスもご利用いただけます。

会社の挨拶状ルールを確認する

会社によっては、人事異動の挨拶状の文面や送付先が決まっている場合があります。個人ではがきを出す前に、上司や総務部に確認しておくと安心です。

異動の挨拶に使いやすいはがきの選び方

異動の挨拶には、白い紙に文字だけの挨拶状もよいのですが、季節の絵柄が入った絵はがきを使うと、やわらかい印象になり、読んだあとも飾ってもらいやすくなります。

  • 感謝の気持ちが伝わる柄:「感謝」「ご縁に感謝」など文字入りの柄は、お礼の気持ちが一目で伝わります(感謝・彩むすび書、ご縁に感謝・彩むすび書)
  • これからを感じさせる柄:青空や草原など、前向きな印象の風景(草原と青空)
  • 季節の柄:10月の異動なら秋、4月の異動なら桜など、季節感のある柄は時候の挨拶の代わりにもなります

異動の挨拶は、一度に数十枚から百枚以上を出すことも珍しくありません。はがきDoでは同じ柄を100枚単位で販売しており、違う柄を組み合わせても合計枚数で単価が決まります。300枚なら1枚27.5円、600枚以上なら1枚18.7円(税込)です(まとめ買いの料金)。異動の挨拶で使った残りは、そのまま新しい部署でのお礼状や季節のご挨拶に使えます。

異動の挨拶におすすめの柄

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新しい部署でのお客様へのお礼状の書き方は「お客様へのお礼状はがき 文例集」で、季節ごとのご挨拶は「年4回の季節のご挨拶はがき用・文章テンプレート集」で紹介しています。異動は、お付き合いのあったすべての方に堂々と連絡できる、数少ない機会です。これまでの感謝を、一枚のはがきにのせて届けてみてください。

よくある質問

異動の挨拶はがきは、いつまでに出せばいいですか?
着任後1〜2週間以内に届くように出すのが目安です。引っ越しを伴う転勤などで遅れる場合でも、1か月以内には届けましょう。内示の段階では社外に出さず、正式に公表されてから送ります。
メールで異動の挨拶をしたら、はがきは不要ですか?
業務上の連絡はメールで済ませ、お世話になった方にははがきで改めてご挨拶するのが丁寧です。メールは流れて忘れられやすいのに対し、はがきは手元に残るため、異動後も覚えていただけます。
異動の挨拶はがきに句読点を使ってもいいですか?
かしこまった挨拶状では句読点を使わないのが伝統的な書き方ですが、手書きの一言や、親しいお客様への文面では使っても問題ありません。読みやすさを優先してかまいません。
後任者の名前は書いたほうがいいですか?
担当が替わる場合は、後任者の名前を必ず書きましょう。「私同様よろしくお願いいたします」と添えると、お客様が安心して引き続きお付き合いくださいます。後任者からも同じ時期に着任の挨拶を送ると、より丁寧です。
異動の挨拶はがきは何枚くらい用意すればいいですか?
名刺や年賀状のリストから送る相手を数えて、少し多めに用意します。はがきDoのポストカードは100枚単位で、残った分はお礼状や季節のご挨拶にそのまま使えます。

お礼状におすすめの柄

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