バースデーカードを送る営業マンには、お客様から電話が来るのか

なぜ、バースデーカードを送る営業マンには、お客様から電話が来るのか? 〜“売り込まない営業”が信頼を積み上げるシンプルな習慣〜

営業が本当に届けているもの

営業の仕事というと、
多くの人は「商品を売ること」だと思っています。

もちろん、それも大事です。

でも、長くお客様から選ばれ続ける営業マンは、
実は“別のもの”を届けています。

それは、

「あなたを忘れていませんよ」

「いつも気に掛けていますよ」

というメッセージです。

私のお客様には、
毎年、顧客へバースデーカードを送り続けている営業マンさんが沢山います。

そして面白いことに、
その方々からは、毎年きちんとポストカードの追加発注を頂きます。

つまり、

続ける価値がある。
成果が出ている。

ということです。

もちろん、

「カードを送ったから契約が取れた」

みたいな単純な話ではありません。

でも確実に、
お客様との関係性は深くなっています。

なぜなら、
人は「覚えてくれている人」に、心を開くからです。

たった一枚のカードに救われた女性

以前、こんな話を聞きました。

ある中年女性のお客様。

毎日、両親の介護に追われ、
自分の時間もなく、心もかなり疲弊していたそうです。

気がつけば、
もう1年以上、友人と食事にも行っていなかった。

毎日が介護中心で、
社会との接点もどんどん減っていく。

そんな中で、ふと、

「私は、社会から取り残されているんじゃないか」

そんな感覚になることもあったそうです。

そんな時に届いた、
担当営業マンからの一枚のバースデーカード。

そこには、
特別な営業トークが書かれていたわけではありません。

「〇〇さん、お誕生日おめでとうございます」
そんなシンプルな言葉。

でも、その方は言われたそうです。

「社会から取り残されていなかったって安心感じて、涙が出ました」

と。

私は、その話を聞いた時、
営業という仕事の本質を、改めて感じました。

営業は、
商品を届ける仕事でもあるけれど、

時に、

“人とのつながり”を届ける仕事でもあるのだと思います。

バースデーカードで、お客様から電話が来るようになる

また、金融関係の営業マンさんから、
こんな話も聞きました。

「バースデーカードを出すようになってから、
お客様からの電話が明らかに増えたんです」

と。

これは非常に重要な変化です。

なぜなら営業の世界では、

“こちらから連絡し続ける関係”より、
“お客様から連絡が来る関係”の方が、圧倒的に強いからです。

バースデーカードは、
単なる挨拶ではありません。

「この人は、自分を気にかけてくれている」

そう感じてもらえることで、
お客様の中の心理的距離が縮まる。

だから、

何かあった時に、

「ちょっと聞いてみよう」
「まず、この人に相談しよう」

になるのです。

営業において、

“思い出してもらえる”

というのは、

実はものすごい価値があります。

バースデーカードで失敗する営業マン

ただ一方で、
残念なケースもあります。

バースデーカードを送っているのに、
逆にお客様に違和感を持たれてしまうケースです。

「本当に、あなたは私の誕生日を祝う気があるの?」

そんな“薄っぺらさ”が伝わってしまう。

これは非常にもったいない。

なぜなら、
形式だけの販促は、意外と相手に見抜かれるからです。

だから私は、いつもアドバイスしています。

バースデーカードを送るなら、
必ず、そのタイミングで電話も入れてください、と。

「カード届きましたか?」
「お元気ですか?」

たった数分でいい。

その“声”が入ることで、
一気に温度感が生まれます。

そして、もう一つ大事なのが、

“手書き”

です。

全部が印字されたカードは、
便利です。

効率もいい。

でも、受け取る側は、
無意識に感じています。

「ああ、これは一斉送信なんだな」

と。

だからこそ、
たった一言でもいいので、手書きを入れる。

「最近どうですか?」
「またお会いしたいですね」

そんな短い言葉でも、
人のぬくもりは伝わります。

実際、お客様は、
文章を読んでいるというより、

「気配」

を感じています。

手間をかけてくれた。
自分のことを思い出してくれた。

その事実が、うれしいのです。

逆に言えば、

年に一度、機械的にカードを送っただけで、
「お客様との関係をケアできている」と考えるのは、
少し厚かましい。

関係性とは、
一回の販促で作るものではなく、
小さな接触の積み重ねで育つものだからです。

バースデーカードをお送りする時のポイントは

・バースデーカードだけの接触で終わらせない

・手書きで「温度感」も伝える

・お客様の事を想う
ここ、気に留めておいて下さいね。

AI時代だからこそ、“人のぬくもり”が価値になる

営業の世界では、
効率化やAI活用がどんどん進んでいます。

もちろん、それは必要です。

でも、

効率では埋められないものがあります。

それが、

“人のぬくもり”

です。

バースデーカードは、
ただの販促物ではありません。

「あなたの存在を覚えています」

という、小さなラブレターみたいなものです。

そして、本当に大事なのは、
そのカードの向こう側に、

“人”

が感じられるかどうか。

お客様は、
商品やサービスだけで営業マンを選んでいるわけではありません。

「この人なら、相談しやすい」
「困った時に、声を掛けやすい」

そんな安心感で、
人を選んでいます。

だからこそ、
バースデーカードも、

ただ送ればいいのではなく、
“関係性を育てるために送る”

ことが大切なのだと思います。

本当にお客様が困った時に、
自然と声を掛けてもらえる関係を作っておく。

声を掛けやすくしておく「愛」が大事です。

そんな心遣いができる営業マンこそ、
本当にお客様のことを考えている営業マンなのではないでしょうか。

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